食道
食道は約25センチの筒状の臓器です。
消化管としての食道の役割ですが、食道の入り口は本来閉じています。食べ物が喉に来ると刺激により開き食べ物が食道内へ入っていき、蠕動という食道の筋肉の動きで胃内へ食べ物を送っていきます。
主な病気
- 感染性食道炎
- 胃食道逆流症
- 好酸球性食道炎
- Malloy-Weiss症候群
- アカラシア
- Barrett食道
- 食道癌
- 食道粘膜下腫瘍
- 食道・胃静脈瘤
- 食道ヘルニア
- 食道憩室
胃・十二指腸
胃は風船のように膨らみやすく、膨らんでいない状態だと50mL前後の容量ですが最大に膨らむと2Lもの容量になります。十二指腸は小腸の一部ですが両手の指12本を並べたくらいの長さ25センチ前後の長さになります。
消化管としての胃の役割ですが、食道から胃内へ入ってきた食べ物を貯めておくことと、胃液と混ぜ合わせて大きさを細かくしていきます。また小腸で栄養やエネルギーの吸収バランスが崩れないようにゆるやかに胃や小腸の動きも調整されています。
主な病気
- Helicobacter pylori感染
- 胃炎
- アニサキス症
- 胃・十二指腸潰瘍
- 機能性ディスペプシア
- 胃ポリープ
- 胃癌
- 十二指腸癌
- 胃・十二指腸の粘膜下腫瘍
小腸・大腸
小腸は十二指腸から続き空腸、回腸の3つに分けられます。小腸は非常に長く6メートルを超え、粘膜の表面はじゅうたんの様になっており面積はテニスコート1面分ほどと言われています。大腸は1.5メートルほどの長さで盲腸から始まり、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸と続きます。
消化管としての小腸の役割ですが、胃・十二指腸から送られてきた食べ物を小腸から分泌される消化液と混ぜ、小腸の運動に合わせて消化・吸収していきます。また小腸には免疫細胞が集中しており細菌やウイルスの侵入を防いでいます。大腸は小腸で吸収しきれなかった水分とミネラルを吸収し便を作り肛門へ運んで行きます。
主な病気
- 慢性便秘症
- 感染性腸炎
- 薬剤性腸炎
- 放射性腸炎
- 潰瘍性大腸炎
- Crohn病
- 過敏性腸症候群
- 小腸ポリープ
- 小腸癌
- 大腸ポリープ
- 大腸癌
- 小腸・大腸の粘膜下腫瘍
- 腸閉塞
- 憩室症
- 虚血性腸病変
- 肛痔疾患(裂肛・痔核)
肝臓
肝臓はヒトの体で一番大きな臓器です。
肝臓の役割ですが、小腸における脂肪の乳化と吸収に必要な胆汁も作っています。
主な病気
- 肝炎
- 肝嚢胞
- 肝膿瘍
- アルコール性肝障害
- 脂肪肝
- 非アルコール性脂肪肝炎
- 薬物性肝障害
- 原発性胆汁性胆管炎
- 肝硬変
- 肝細胞癌
胆道
胆道は胆管や胆嚢の総称で、肝臓で作られた胆汁が十二指腸まで出ていく通り道を指します。
胆道の役割は、肝臓で作られた胆汁は胆嚢内で濃縮され胆管を通って十二指腸に出た胆汁は主に脂肪の乳化と蛋白質を分解しやすくします。
主な病気
- 胆嚢結石
- 総胆管結石
- 胆嚢炎
- 胆管炎
- 胆嚢ポリープ
- 胆嚢腺筋症
- 原発性硬化性胆管炎
- 胆嚢癌
- 膵・胆管合流異常
膵臓
膵臓は胃の後ろにあり約20センチ前後の細長い臓器です。
膵臓の役割としては、消化酵素である膵液を十二指腸に排出し、また糖の代謝に必要なインスリンなどのホルモンを分泌します。
主な病気
消化器内科の検査
- 血液検査
- ピロリ菌検査
- レントゲン検査
- 腹部超音波検査
- 上部消化管内視鏡検査
- 下部消化管内視鏡検査
- CT検査
- MRI検査
- 超音波内視鏡検査