小腸・大腸の病気|相模大野内視鏡・内科クリニック|相模大野駅で胃カメラ・大腸カメラ

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小腸・大腸の病気

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小腸・大腸の病気

慢性便秘症

器質的疾患由来でない便秘はこれまでは生命予後に影響しないがQOL(生活の質)を低下させるものと考えられていました。しかし近年の疫学調査では便秘でない方と比較し、生命予後が悪いこと、心血管イベントなどのイベントリスクになっていることが明らかになり考え方の変化が起こっています。最近では新薬も増えており治療の選択肢の幅は広がっています。

感染性腸炎

ウイルス、細菌、真菌、寄生虫などが原因で起こる腸管感染症です。細菌は夏場に多く、ウイルスは冬場に多いと言われます。細菌はカンピロバクター、サルモネラ、ウエルシュ菌、腸管出血性大腸菌(O‐157)などがあります。ウイルスはノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどがあります。このほかに抗生剤関連で起こるものや、免疫力が低下して出現するもの、性行為により感染するものもあります。下痢や腹痛が主な症状ですが、下血・血便や発熱、嘔気・嘔吐、食欲不振などを伴うこともあります。

薬剤性腸炎

薬剤が原因で起こる小腸や大腸の炎症です。頻度として多いものはNSAIDsと言われる痛み止めの薬で、そのほか抗生剤、抗癌剤に用いる薬、稀ではありますが一部高血圧の治療に用いられる薬も原因となる場合があります。

放射性腸炎

子宮頸癌や前立腺癌といった骨盤内になる悪性腫瘍に対して放射線治療を行った後に発症する場合があります。早期に発症した場合は、対処療法のみで自然に治る場合もありますが晩期のものや出血が激しいものは内視鏡治療を行うものもあります。
また放射性腸炎の方は時間が経過した後にも2次性の放射線誘発癌が大腸を含めた骨盤内臓器に発生するリスクが上がるため注意が必要です。

潰瘍性大腸炎

大腸を中心として粘膜のびらんと潰瘍をつくる炎症性の疾患です。原因は不明で、30歳以下の発症が多いとされていましたが高齢化や内視鏡検査の普及により若年から高齢者まで発症が増えています。症状としては粘血便や血性下痢を特徴として良くなったり悪くなったりと反復を繰り返します。我が国では難病に指定されていますが、適切な治療により症状を抑えることができれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を送ることも可能です。

Crohn病

小腸・大腸を中心に口腔から肛門までのあらゆる消化管に浮腫や潰瘍、腸管狭窄、瘻孔などが生じます。また消化管以外に関節炎、虹彩炎、皮膚病変なども認めます。原因は不明で、20歳代での発症が多いとされています。症状としては下痢・腹痛を主体に栄養障害による体重減少を認めます。潰瘍性大腸炎同様に良くなったり悪くなったりと反復を繰り返します。我が国では難病に指定されています。

過敏性腸症候群

腹痛や便秘、下痢(交互に起こることもあり)を繰り返しますが、検査によって器質的疾患(原因となる異常)を認めない疾患です。明確な原因は不明ですが、小腸や大腸の運動機能障害や内臓知覚過敏が起こると言われています。またストレスなどの心理的要因も関わることもあり症状に合わせてケアしていく必要があります。

小腸ポリープ

症状を呈することが少なく発見は比較的稀です。上皮性の炎症性ポリープや腺腫、非上皮性のリンパ管腫、脂肪腫、平滑筋種、血管腫、迷入膵などがあります。ポリープが大きくなり、出血や腹痛など症状がある場合は治療対象となることが多いです。

小腸癌

消化管悪性腫瘍でも頻度は稀であり、進行してから発見されることが多い疾患です。進行した場合の症状として腫瘍による腸管閉塞による腹痛や嘔気・嘔吐、出血による貧血や黒色便などがあります。

大腸ポリープ

大腸に発生する隆起した病変で、腺腫、鋸歯状ポリープ、炎症性ポリープ、過誤腫性ポリープなどがあります。頻度の多いものとして腺腫は大きさや形態により癌になる可能性があるため切除されるものが多いです。多くは自覚症状がないため検診により発見されます。内視鏡検査は病変の拾い上げと切除治療を兼ねている優れた検査となります。

大腸癌

遺伝的要因もありますが、食事の欧米化など要因もあり、大腸癌による罹患率・死亡者数は増加しており上位にあります。早期のものは無症状であり検診などで発見されるため、血縁者に大腸癌になった方や40歳を過ぎた方には定期的な内視鏡検査をおすすめします。

小腸・大腸の粘膜下腫瘍

上皮より深い位置で発生した腫瘤でさまざまな種類があります。大腸においては神経内分泌腫瘍、カルチノイド腫瘍とも呼ばれたものが消化管の中では直腸に発生する頻度が高いと言われています。最近では内視鏡治療技術も向上しており、転移のないもので1センチ以下のサイズは内視鏡治療となる場合があります。

腸閉塞

なんらかの原因で腸の中で食べ物や消化液などの流れが止まってしまい、肛門側への流れが障害される状態です。原因として多いものは癒着性腸閉塞で手術や炎症が原因で腸が癒着してしまい起こります。

憩室症

腸管の一部が外側に袋状に突出した状態のものです。大腸にできる憩室の原因として食生活の欧米化や、便秘、加齢による腸管の壁の変化によるものとも言われています。 憩室内に便などがはさまった際に感染が起きると腹痛や発熱などの症状が出現します。また憩室内の血管が破綻した場合には急性発症の血便や新鮮血の排出を認めます。

虚血性腸病変

腸管の血流が障害されて起きる病態で、可逆的(血流が戻る)と不可逆的(血流が戻らない)ものがあります。頻度の多いものとして虚血性大腸炎があり、突然の腹痛からの下痢、下血が特徴です。 多くの方が一過性で、基礎疾患のない方や、高齢者、高血圧や糖尿病、心疾患、便秘や下剤の影響でも起こる場合があります。

肛痔疾患(痔核・裂肛)

肛門の筋肉と肛門上皮の間に存在している肛門のクッションが排便習慣(便秘や下痢など)や生活習慣(排便時のいきみや座りっぱなしなど)が影響で肥大・拡張・進展・脱出したものを痔核(いぼ痔)と言います。また排便時にいきみなどで便が硬い場合などは肛門の皮膚が切れて出血する裂肛(切れ痔)になることがあります。

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